乳化の必要性
今回は実験なしです。
乳化・・・
乳化とは
相互に交じり合わない液体(油と水)をよく混ざり合った状態(→エマルション)にすることを指す。
カラーでする際の乳化では
1、地肌についたカラーをしっかり取り除くため
2、染まりきれてないところがないようにするため
に行います。
と、大まかにはこれなんですが
ほかにも理由はあるんです!
1つは手触りの向上です!
ヘアカラー剤の1剤(染毛剤)の中は
・染料(色)
・PH調整剤(アルカリ量の調整)
・コンディショニング剤(油分、トリートメント(ケラチン系))
・基剤(固さを調節する)
・安定剤
・溶剤
にわけられます。
2剤(オキシ)と混ぜることで化学反応をおこし
最終的には乳化をした段階で
コンディショニング剤が残ります。
コンディショニング剤のお湯に浸すことで
キューティクルが整えられるので
手触りが良くなるのはこのためなんですね。
そして、もう一つが
PHの移動によるダメージの緩和
本来の髪の毛はPHが
4.5~5.5にあります。
ヘアカラーはPH10~11のアルカリ性です
弱酸性の状態から一気にアルカリ性に持っていき
また一気に中性域に持っていくと
急激な変化にキューティクルが劣化しやすくなります。
キューティクルが劣化すると隙間が広がり
ヘアカラーも落ちやすくなります。
なので、いきなりすすぎ落としてしまうよりはためたお湯で徐々に馴染ませていったほうがキューティクルに余分な刺激を与えなくてすみます。
アルカリ→中性
アルカリ→アルカリの溶けたお湯→中性
となることでワンクッションを置くと負担を軽減できます。
そのためも兼ねて乳化は大切!!